車検業者の種類
規制緩和で車検の選択肢が広がった
1990年代の前半くらいまで、車検を受ける際の選択肢は、ディーラーまたは自動車整備工場に任せるというのがほとんどだった。建前上はユーザーが陸運事務所にクルマを持ち込んで車検を受ける「ユーザー車検」も可能であったが、陸運事務所もユーザー車検を積極的に受け入れる姿勢ではなかった。
しかし、90年代後半から車検についての規制緩和が進んだおかげで、現在車検を受ける際には上記ディーラーや整備工場以外にも、多くの選択肢が用意されている。ここでそうした選択肢のうち、代表的なものを挙げてみよう。
車検をまかせる業者には、これだけの種類がある
ディーラー車検
最も一般的な車検で、自分のクルマを取り扱うディーラーのサービス部門に依頼する方法。
かつては画一的な整備で割高に感じる場合が多かったが、現在では車種別のパック制度の導入などでそうしたデメリットは払拭されている。
自社ブランドのクルマに詳しいため、次回車検までに不具合の出るパーツを予防的に交換してくれることもあり、安心できる。また延長保証制度を用意しているディーラーも多い。
車検専門業者
文字通り、車検を専門とする業者。ブランド力で売るディーラーに対し、こちらは価格の安さが武器になる。
大手グループのフランチャイズ店が目立つが、その中には自動車整備工場を母体としているところも多く、技術力もあなどれない。コース別のメニューを採り入れるなど、わかりやすさを打ち出しているため、直接自動車整備工場に持ち込むよりも安心感は大きい。
早期予約や平日受付に対する割引制度が充実しているのも特徴。独自に保証制度を定めているところもある。
大手カーショップ
最近のカーショップはこの分野に力を入れている。
車検対応マフラーやサスペンションなどのパーツは、たとえ「車検対応」であっても、実際の車検時に不安が残るもの。その点、こうしたパーツを取付けたお店であれば、安心して車検を任せられる。また、車検のためにクルマを預けるついでにドレスアップという裏技も使える。
なお、オイル会員などのメンバーシップ制度に加入していれば、車検料金が割引となるお店もある。
ガソリンスタンド
顔なじみのガソリンスタンドがあれば、手軽度はナンバーワン。ただし郊外にある大型店舗をのぞけば、人手や設備の問題から、実際は提携工場にクルマを回送して車検整備を行うケースや、ガソリンスタンドは単なる車検予約の受付窓口として機能し、別の車検専門業者が車検整備を行う場合も多い。プライスは比較的安めとなっている。
ユーザー車検
ユーザー自ら点検を行い、車検を受ける方法。業者の手間賃がかからないため、平日の昼間に自由になる時間さえあれば、もっともコストは安く上がる。クルマのコンディションに問題がなければ、特段整備をしなくてもOK。ただしその場合は「車検を通しただけ」であり、次回車検まで安心して乗れる保証はない。
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